2022/01/28
「デンタルフロスを使い始めてみたものの、上手く使いこなせず辞めてしまった」そんな声を耳にすることも少なくありません。歯垢除去に最適なデンタルフロスの使用を、初期段階であきらめてしまうのはとても勿体ないことです。
今回は「初めてでも使いやすいデンタルフロスを知りたい」という方のために、初心者向けのおすすめデンタルフロス・歯ブラシの特徴と選び方についてご紹介します。
【この記事でわかること】
- 初心者も使いやすいデンタルフロスの特徴&おすすめ商品
- 初心者でも歯垢をしっかり落とせる歯ブラシの特徴&おすすめ商品
- 正しいデンタルフロスの使い方とコツ
初心者におすすめなデンタルフロスの種類と選び方
「デンタルフロスを初めて利用する」「先日、フロスを使ってみたけど上手く磨けなかった」という方に、おすすめなデンタルフロスの種類や選ぶ際のポイントについて解説します。
持ち手のある「ホルダータイプ」は、初心者さんにおすすめ
「まだ一度もデンタルフロスを使ったことがない」という方には、持ち手のある「ホルダータイプ」のデンタルフロスがおすすめです。デンタルフロスには大きく分けて「ホルダータイプ」「糸巻きタイプ」の2種類があり、前者は歯ブラシや糸ようじと同様、ホルダーを握って使用するのが特徴です。
「糸巻きタイプ」のような複雑な動作が必要ないため、フロスを初めて利用する方も問題なくデンタルケアに取り組むことができます。
オカムラの初心者向け「ホルダータイプ」フロスは、「Farbe(ファルベ)」
「ホルダータイプ」のデンタルフロスの中でも、特にフロスデビューの方におすすめしたいのが「Farbe(ファルベ)」です。理由はその使いやすいフォルムはもちろん、防弾チョッキと同じ強度で作られた「切れない糸」を採用している点にあります。
初期にありがちなのが、歯に引っかかったフロス糸を無理に引き抜いてしまい、糸が切れて歯間に挟まってしまうというパターン。歯に詰まった糸は取り出しづらいですし、そのまま残しておくと細菌の繁殖や虫歯の原因にもなりかねません。
「Farbe」であれば強い力でフロスを扱っても切れる心配がなく、安心して使うことができます。また100本入りで198円というお手頃な価格帯なので「まずはデンタルフロスを試してみたい」という方にも、手に取っていただきやすい商品です。
「糸巻きタイプ」のデンタルフロスなら「テープ状」の商品が使いやすい
「何度か糸巻きタイプのフロスを使ってみたけれど、上手く使いこなせない」という方にチャレンジしてほしいのが、フロスの糸部分が平たいテープ状に作られたデンタルフロスです。
細い糸が束ねられた通常のデンタルフロスに比べ、フィルム状で材質が柔らかく、歯茎を傷つけるリスクが少ないのがテープタイプの特徴です。またテープは厚みがなく歯と歯の隙間にスルリと挿し込めるため、「糸が歯間にうまく挿入できない」と悩んでいる方にもぴったりです。
フロスの表面積が大きな分、一度に多くの範囲を磨けるというメリットもあります。
「香り」や「フレーバー」付きの商品なら、糸巻きタイプのフロスが継続できるかも……?
デンタルフロスを使い始めて間もない頃にありがちなのが、「糸巻きタイプ」のフロスに挑戦してみるものの、使いづらさを理由にフロスの使用を辞めてしまう、という流れです。歯垢除去に本来最適なデンタルフロスの使用を、操作の難しさを理由にあきらめてしまうのは、とても勿体ないことです。
そこで提案したいのが「香り」や「フレーバー」のついた気分の上がる商品を使って、モチベーションを維持しながら糸巻きタイプのデンタルフロスを継続する方法です。最初は扱いに苦戦される方も、1週間~10日ほど正しい方法で継続すれば、スムーズにフロスを使いこなせるようになるはずです。
「パッケージが可愛らしい物」「商品の見た目が好みの物」など、種類を問わず「毎日の継続が楽しくなる商品」であれば、どんなデンタルフロスでも良いと思います。
オカムラの初心者向け「糸巻きタイプ」フロスは、「 DROPS(ドロップス)」
糸巻きタイプのデンタルフロスのうち、デンタルフロスを使い始めて間もない方におすすめなのが「DROPS(ドロップス)」という商品。歯間に出し入れしやすいテープタイプな上、テープ部分には色がついているため目視しやすいのも特徴です。
いちごやココナッツなどフレーバー別に6種類の商品があり、その日の気分で使い分けていただくのもおすすめ。フルーツの甘い香りに癒されながら、毎日のデンタルケアを継続してみるのはいかがでしょうか。
初心者におすすめな歯ブラシの特徴と選び方
デンタルフロスはもちろんですが、併用する「歯ブラシの使いやすさ」も同じくらい大切なことをご存知でしょうか。実は間違った歯ブラシの使い方で、本来の効果を発揮できていなかったり、場合によっては歯茎に悪影響を及ぼしていたりといったパターンもあります。
毎日の習慣だからこそ、初心者はもちろん誰でも正しく歯を磨きやすい、使いやすい歯ブラシの特徴・選び方についてご紹介します。
初心者向けの歯ブラシの特徴① 「グリップが握りやすい」
初心者さんにおすすめの歯ブラシの特徴1つ目は、持ち手がゴム状などの握りやすく、滑りづらい素材でできているものです。というのも持ちやすい歯ブラシを使い、一定の角度を維持しながらブラシを動かすことが、歯垢除去の効果を高める上で重要だからです。
歯医者さんの推奨する「最も効率よく歯垢除去できる歯ブラシの角度」は「ななめ45°」であると言われています。45°の角度で、歯と歯茎の溝である「歯周ポケット」に毛先を入れて磨くことで、歯間の汚れをしっかりと掻き出しながら「歯周病予防」もおこなうことができます。
45°の角度で歯を磨くのに最適なブラシの握り方が「ペングリップ」です。ペングリップとは鉛筆やボールペンを握るときのように、親指と人差し指・中指を使って軽くグリップする方法を指します。
ペングリップで歯ブラシを使うには、持ち手が滑りづらく一定の角度を維持しやすい「ラバー素材」のものや、グリップの上部にシボ加工(滑り止め)がされているものが最適です。「毎日歯磨きをしてるのに、磨き残しが気になる」という方は、一度グリップ部分の持ちやすさに注目して歯ブラシを選んでみると良いかもしれません。
「グリップが握りやすい」オカムラの歯ブラシは、「オカムラDX」
「OKAMURA DX(オカムラ デラックス)」は、グリップの握りやすさと高い歯垢除去力を備えた、おすすめの歯ブラシ商品です。ペングリップに最適な8角形の本体・持ち手は滑りづらいラバー素材で作られており、誰でも自然に正しい方法で歯を磨くことができます。
また毛先は歯の表面を磨くのに最適な「平切りタイプ」と、歯間や歯周ポケットの汚れ除去にぴったりな「先細タイプ」の2種類から選べます。「歯の表面にザラザラが残りやすい」「歯間の磨き残しが気になる」など、お悩みに合わせて選択することが可能です。
「OKAMURA DX(オカムラ デラックス)」の商品ページを見る
初心者向けの歯ブラシの特徴② 「ヘッドが薄く小さい」
歯垢の取り残し、特に奥歯のブラッシングが苦手な方は「ヘッドが薄く小さな歯ブラシ」を選ぶのが良いでしょう。小さい分口内の奥までヘッドが入れられるので、普通サイズでは届きづらい奥歯の表面から裏側まで、しっかりと歯垢を取り除くことが可能です。
「女性用」のヘッドが小さなものを選んでも良いですし、メーカーによっては1種類の歯ブラシ商品で「SSサイズ~Lサイズ」など、豊富なヘッドサイズを展開しているものもあります。
初心者向けの歯ブラシの特徴③ 「本体が柔らかい」
3つ目の初心者におすすめな歯ブラシの特徴は、本体が柔らかく力の入れすぎを軽減できる素材で出来ていることです。というのも日本人の多くは「ブラッシング時の力の入れすぎ」が問題視されており、強いブラッシングは歯茎を傷め、将来的に歯周病を引き起こす要因となってしまうからです。
“本体は固いプラスチック製” という歯ブラシが一般的ですが、中には樹脂などの柔らかな素材でつくられており、ネックやグリップ部分やぐにゃりと曲げられるような素材感の歯ブラシがあります。歯磨き中によく出血する方、あるいは歯ブラシの毛先が大きく開きがちな方等は、力の入れすぎが緩和される柔らかな素材の歯ブラシを使用してみてください。
「ヘッドが小さい」「本体が柔らかい」オカムラの歯ブラシは、「COLORPO(カラッポ)」
2021年11月より発売開始された「COLORPO(カラッポ)」 は、高いデザイン性と機能性を兼ね備えた歯ブラシです。ヘッドが小さく非常に薄型なので、毛先が届きづらい奥歯の裏側の歯垢までしっかりと取り除くことが可能です。
また本体の素材は柔らかい樹脂素材を使用しており、ネックがしなることでブラッシング圧を分散。仮に強い力で歯を磨いても、歯茎を傷める心配がありません。
さらにブラシ部分の外側は歯間磨きに最適な「先細タイプ」、中央部分は歯の表面磨きに向いている「平切りタイプ」で作られており、1本で両方の機能を使い分けることが可能です。
デザインは全40種類。お気に入りの歯ブラシで、毎日のデンタルケアを楽しく継続してみてはいかがでしょうか。
初心者さん向け、デンタルフロスの使い方とコツ
「デンタルフロスが上手く使いこなせない」という方の中には、そもそも正しい方法や使い方のコツを知らなかった、というケースもあります。「糸巻きタイプ」「ホルダータイプ」それぞれの、使用方法について見ていきましょう。
「糸巻きタイプ」のデンタルフロスの使い方
1. 糸を40cmほどの長さに取り出しカットします。 このとき糸を短めにカットしてしまいがちですが、しっかりと指に巻き付けるためにはある程度の長さが必要になります(糸をよく指に巻き付けないと、ケアの最中に抜けてしまうため)。目安としては手首から肘あたりまで、たっぷり長さを使うのが、うまくフロスを使いこなすコツです。
2. 両手の人差し指、もしくは中指にフロスを2~3重に巻きつけ、たるみのないようピンと張ります。 この時、指同士の間隔は1~2cmほどが目安です。
3. ゆっくりフロスを歯の間に差し込み、フロスを前後、左右に動かしながら間に溜まった歯垢を取り除いていきます。このとき糸はまっすぐ歯間を出し入れするのではなく、歯に沿わせるイメージでノコギリのようにギコギコと動かすと、しっかり歯垢を除去することができます。
人差し指と親指で、糸の貼り感や角度をうまく調整しながら、前歯から奥歯の歯間までしっかりと磨きます。
4.1箇所を磨いたら使用部の糸をずらし、新しい部分で次の歯間を磨きます。常に未使用の部分を使うことで、終始衛生的にデンタルフロスを使うことができます。
「ホルダータイプ」のデンタルフロスの使い方
1、ホルダータイプは糸がピンと貼られている商品が多く、勢い良く挿入すると歯茎を傷つけてしまいます。持ち手を柔らかく握り、上下にスライドしながら歯間にゆっくりとフロスを挿入します。
この時、まるでペンを握るようにグリップ持ち(ペングリップ)をすることで、力みすぎず丁度良い加減で磨くことができます。
2、歯間にフロスが収まったら歯周ポケットや歯の表面に糸を沿わせるようにして、優しく左右に動かしながら歯垢を取り除きます。
まとめ
今回は「初心者の方におすすめなデンタルフロス」をテーマに、デンタルフロスを使い始めて間もない方でもしっかり口内を磨ける、おすすめフロスの特徴をご紹介しました。
【今回のポイント】
- 「ホルダータイプ」のフロスなら「糸が切れづらい(ポリスチレン素材)」ものを選ぶ!
- 「糸巻きタイプ」のフロスなら「挿入しやすいテープ状のフロス」を選ぶ!
- 「歯ブラシ」を選ぶ3つのポイントは「持ちやすい」「ヘッドが小さい」「本体が柔らかい」
デンタルフロスは何よりも継続することが大切です。初期に挫折しないためにも、ぜひ自分にぴったりの使いやすいフロスを見つけていただければと思います。
またOKAMURAでは豊富な技術力とデザイン性を備えた、デンタルケア商品を多数開発・製造しています。「OEM」生産も柔軟にお応えしております、ぜひ覗いてみてください。