奥歯にデンタルフロスができない方必見!正しいやり方や代替アイテムをプロが解説

デンタルフロスは前歯だと簡単なのに、奥歯は難しくてできないとお悩みではありませんか?
奥歯のフロスがけは口内の奥までフロスを入れなければならず、面倒だとサボりがちです。
しかし奥歯こそデンタルフロスが必要で、「上手くできないから」とフロスをしないのはおすすめしません。
この記事では、奥歯に上手くデンタルフロスをかけられない方に向けて、正しいやり方やフロスの選び方、習慣化させるコツを解説します。
奥歯にデンタルフロスを通さないとどのようなリスクがある?

奥歯のデンタルフロスを通さないリスクについて、以下の4つのポイントで解説します。
- 奥歯の歯間は異変に気付きにくい
- 歯垢が溜まりむし歯の温床になる
- 細菌繁殖による炎症・出血
- 奥歯は他の歯よりもむし歯リスクが高い
1.奥歯の歯間は異変に気付きにくい
鏡に向かって「イー」と口を広げると前歯は簡単に見えますが、奥歯はなかなか見えません。
この見えづらさこそが、奥歯にフロスを上手くかけられない理由です。
食べ物が挟まっていても前歯より気付きにくいため、「フロスはしなくていいだろう」と思いがちです。
歯間に食べ物が挟まっている時はもちろん、何も挟まっていなくても奥歯にもしっかり歯垢(プラーク)は付着しています。
この目に見えない歯垢(プラーク)をきちんと除去するプラークコントロールこそが、むし歯や口臭を防ぐためのオーラルケアの基本となります。
2.歯垢が溜まりむし歯の温床になる
奥歯にフロスをかけないと、当然歯間に歯垢が残りやすくなります。
この歯垢を放置すると雑菌が繁殖して、むし歯の温床になったり、歯肉炎症や歯周病につながったりするリスクが上がります。
日本歯科医師会によると、歯ブラシのみで落とせる歯間部の歯垢は約61%です。
歯ブラシの毛は歯間に届きづらく、きちんとブラッシングしても、40%近い歯垢は除去できません。
しかし歯ブラシとフロスを組み合わせると、約79%まで歯垢除去率を上げることができます。つまりフロスだけで約18%もの歯垢を除去でき、プラークコントロールの助けになります。
3.細菌繁殖による炎症・出血
フロスで取り除くのは、歯間に挟まった目に見える食べかすだけではありません。
歯と歯の間に残った歯垢(プラーク)を放置すると、目に見えない細菌がつくる酸によって歯が溶かされ、むし歯の原因になります。
また、歯ぐき付近に歯垢(プラーク)が残り続けると、歯垢(プラーク)に含まれる細菌の刺激によって歯ぐきに炎症が起こり、赤みや腫れ、出血などを伴う歯肉炎につながります。
さらに炎症が進行すると歯を支える組織や骨にまで影響する歯周炎になるおそれがあります。
4.奥歯は他の歯よりもむし歯リスクが高い
奥歯は他の歯よりもむし歯リスクが高いため、フロスや歯間ブラシといった歯ブラシ以外のケアが欠かせません。
特に、奥歯から数えて3番目あたりにある永久歯の第一大臼歯やその隣の第二大臼歯のかみ合わせは、お口全体で見てもむし歯になりやすいという調査結果があります。
臼のような奥歯のかみ合わせは「小窩裂溝」(しょうかれっこう)と呼ばれる細かな溝やくぼみがあり、ここは歯垢が溜まりやすく歯ブラシでも除去しにくい部分です。
奥歯は歯垢が残りやすく取り除きにくいことが、むし歯になりやすい理由の一つです。
奥歯のかみ合わせは「面」の掃除が得意な歯ブラシで磨き、側面はすき間の掃除が得意なフロスや歯間ブラシを使うなど、部位に合わせて清掃することが大切です。
奥歯にデンタルフロスが上手くできない理由

奥歯のデンタルフロスが上手くできない理由として、以下2つが挙げられます。
- 手元や歯間を直接確認しにくいから
- デンタルフロスを入れにくく動かしにくいから
それぞれについて、順番に解説します。
1.手元や歯間を直接確認しにくいから
奥歯のデンタルフロスが上手くできない大きな理由は、口の奥にあり手元や歯間を直接確認しにくいことです。
鏡ですぐにチェックできる前歯はフロスをかけやすく食べかすも見つけやすいですが、奥歯は簡単にチェックできません。
2.デンタルフロスを入れにくく動かしにくいから
奥歯にフロスをかけようとすると、頬や舌が邪魔になり前歯のようにスムーズに動かすことができません。
特に糸巻きタイプのフロスは両手の指を口の奥まで入れる必要があり、慣れていない方は「できない」「難しい」と感じるでしょう。
特に一般的なF字型のフロスは前歯だとやりやすいですが、頬に持ち手が当たりやすく角度をつけにくいので、奥歯には向いていません。
その他、奥歯に上手くフロスをかけられない理由として以下が挙げられます。
- 歯間の接触部分が狭すぎる(糸が通りにくい)
- 歯並びが重なっている、奥歯が傾いているなどでフロスがスムーズに通らない
- 奥歯に詰め物や被せ物をしている
- フロスの糸が太く歯間で滑らない
- 口を大きく開けすぎて頬が張り、フロスを動かせる範囲が狭い
これまで問題なかったのに急にフロスが通らなくなって、毎回同じ場所でフロスが引っかかる・糸が切れるという場合、むし歯や詰め物の不具合が隠れているかもしれません。
その場合は早めに歯医者さんを受診しましょう。
詰め物や被せ物が正常なら、フロスで取れてしまうことはありません。詰め物が心配な方は、フロスで詰め物は取れない!取れる理由や受診までの対処法を解説します もぜひご参照ください。
奥歯にデンタルフロスを上手く通せない方必見!正しい選び方・やり方

奥歯に上手くフロスをかけられない方は、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 奥歯に合ったデンタルフロスの形を選ぼう
- 奥歯に合ったフロスの糸を選ぶ
- 奥歯にフロスを入れる時は小さく前後に動かす
- 奥歯にフロスを入れる時は口を大きく開けすぎない
それぞれについて、順番に解説します。
1.奥歯に合ったデンタルフロスの形を選ぼう
奥歯のフロスを上手く通せない原因として、フロスが奥歯に合っていないことが挙げられます。
奥歯には、持ち手に対して糸が横向きに張られたY字型が最適です。
Y字型フロスは口の正面から奥歯へ差し込みやすく、糸巻きタイプやF字型よりも手や頬の影響を受けにくくなっています。
2.奥歯に合ったフロスの糸を選ぶ
奥歯のフロスの糸が入りにくい方は、歯間が狭く糸の太さが合っていないのかもしれません。
細めの糸を使ったフロスや、ワックス加工のタイプを試してみてください。
ワックス付きのフロスは滑りやすく、歯間が接している部分にも通しやすくなっています。
細い糸でも通らない場合や、毎回同じ場所でフロスが引っかかる場合は、無理に押し込まず、一度歯医者さんで相談してみましょう。
3.奥歯にフロスを入れる時は小さく前後に動かす
奥歯は鏡を見ながらフロスをかけにくい場所ですが、歯間にフロスを当てたら、丁寧に小さく前後に動かしながら入れてください。
歯間に入れて抜くのではなく、歯面のカーブに沿わせることがポイントです。
歯間にパチンッと真下に押し込むと、フロスが勢いよく歯ぐきにあたり痛みや出血の原因になりますので避けてください。
4.奥歯にフロスを入れる時は口を大きく開けすぎない
奥歯にフロスをかける時は、口を少し閉じて、頬の力を抜いてみてください。
頬と歯の間に余裕ができ、フロスの角度を調整しやすくなります。
「奥歯にフロスを上手くかけられない」と悩んでいる方ほど、口を大きく開けがちです。
しかし口を大きく開ける程頬が張り、指やフロスの持ちを奥まで動かしにくくなってしまうのです。
奥歯にデンタルフロスが上手くできない時の代替アイテム3選

奥歯に上手くデンタルフロスをかけられない時は、以下3つの代替アイテムがあります。
- 歯間ブラシ
- 口腔洗浄器(ジェットウォッシャー)
- ワンタフトブラシ
歯間ブラシ
歯ぐきが下がっていたり歯間が広かったりする場所は、フロスより太い部分を磨ける歯間ブラシが適しています。
ただしすき間が狭い場所に無理やり歯間ブラシを押し込むと、歯ぐきを傷つける可能性があります。
サイズが合わないと感じたら無理に使用せず、小さいサイズに変えるか、歯医者さんや歯科衛生士さんにサイズを選んでもらうと良いでしょう。
口腔洗浄器(ジェットウォッシャー)
強い水流で歯間や歯周ポケット、矯正装置の周辺を掃除できる「口腔洗浄器」は、食べかすを洗い流せるアイテムです。
フロスがけが苦手な方や、矯正器具ですき間が多い方にも人気があります。
しかし口腔洗浄器は、フロスのように歯垢をこすり取るものではありません。
洗い流すのとこすり落とすのは作用が異なり、口腔洗浄器はフロスの完全な代替品とはなりません。
口腔洗浄器とフロスの使い方については、【デンタルケアのプロが説く】ジェットウォッシャーとフロスを併用したほうが良い理由 でも詳しく解説しておりますので、ぜひご参照ください。
ワンタフトブラシ
小さい束状になったワンタフトブラシは、通常の歯ブラシでは届きにくい奥歯の後ろ側や歯並びが重なった部分を細かく磨くのに適したアイテムです。
奥歯の周囲をピンポイントで清掃したい方に取り入れやすいアイテムですが、歯が接している部分は毛先が入りません。
そのため、歯ブラシやフロスが届きにくい部分を補うアイテムとして使用するのがおすすめです。
上記のように、フロスの代わりになるものもあれば、フロスと併用したほうが良いアイテムもあります。
いくつか試してみて、ご自身が「奥歯も掃除しやすい」と思うアイテムを探してみましょう。
デンタルフロスが面倒でできない方へ!習慣化させる3つのコツ

デンタルフロスは習慣化するまでが大変で、奥歯などがやりにくいとそのまま使わなくなってしまうこともあります。
デンタルフロスを習慣化させるためには、以下の3つのコツが挙げられます。
- 最初から完璧なフロスかけを目指さない
- 1日1回フロスをかけるタイミングを決める
- 合わないと思ったフロスは無理に使い続けない
1.最初から完璧なフロスかけを目指さない
初日からフロスですべての歯間を綺麗にしようとすると、心理的・時間的に負担が大きくなります。
まずは一番気になる奥歯だけ、下の歯だけなど、短時間で終わる範囲から始めればOKです。
数日は部分的にフロスをかけるだけにして、慣れてきたら清掃する場所を増やし、最終的に口内全体のフロスをかけられることを目指します。
2.1日1回フロスをかけるタイミングを決める
歯ブラシは毎食後行うのが理想ですが、フロスまでかけるとなかなか習慣化できません。
まずは1日1回を目安として、「夜の歯磨きとセットにする」「入浴前に行う」など、すでにある生活習慣と結び付けるとフロスの習慣も忘れにくく、続けやすくなります。
3.合わないと思ったフロスは無理に使い続けない
フロス=難しいと決めつけず、糸巻きタイプ、F字型、Y字型、細めの糸、ワックス付きなどさまざまなフロスを試してみましょう。
そして使いにくいな、合わないなと感じたら、別のアイテムに変えて、心地よく使えるものを探すことが大事です。
使いやすい形状や歯間に通しやすい糸の太さは人によって異なります。
どれを選べばよいかわからない時は、歯医者さんや歯科衛生士さんに相談して、ベストなアイテムを教えてもらいましょう。
奥歯のフロスが苦手な方へ!オカムラのデンタルフロス4選
最後に、自分に合うフロスが見つからない方に向けてオカムラのおすすめフロスをご紹介します。
- Farbe Flosser(ファルベフロッサー)
- FLOWERI(ふわり)フロスピック
- DROPS(ドロップス)
- Rebre(リブレ)
オカムラではすぐに取り出して使えるフロスピックや香りを楽しめる糸巻きタイプまで、さまざまなデンタルフロスを展開しています。
奥歯のフロスを面倒に感じる方は、使いやすさや糸の種類、香り、デザインから、ご自分のお気に入りを選んでみてください。
1.Farbe Flosser(ファルベフロッサー)

大容量100本入りの「Farbe Flosser(ファルベフロッサー)」はコスパが良く、ご家族でも使っていただけるフロスピックです。
防弾チョッキにも使用される特殊繊維を採用しており、使用中にすぐに糸が切れる心配がありません。
シンプルかつ元気が出る明るいカラー展開で、洗面所やオフィスに気軽に置いていただけるフロスです。
→「Farbe Flosser(ファルベフロッサー)」の商品販売ページはこちら
2.FLOWERI(ふわり)フロスピック

『口内ケアも可愛さも”妥協しない”』をコンセプトに作った「FLOWERIふわり」は、強靭な糸を極限まで細くして束ねた糸で歯垢をしっかり絡めとります。
フッ素とクロルヘキシジンを配合したタイプで、毎日の歯間清掃を取り入れたい方におすすめです。
3.DROPS(ドロップス)

ストロベリー、ピーチ、ハニーアップル、レモン、ミント、ココナッツの6種類があり、好みの香りから選んでいただける糸巻きタイプのデンタルフロスです。
長さは50m、しずく型のかわいいパッケージが特徴で、フロスを面倒な作業ではなく楽しみながら続けたい方におすすめです。
4.Rebre(リブレ)

香りとデザインにこだわった、50mの糸巻きタイプのデンタルフロスです。
ストロベリー、ピーチ&ストロベリー、ハニーアップル、カルダモンミント、ベルガモットレモン、バニラココナッツの6種類を展開しています。
透明感のあるケースで持ち運びやすく、外出先でもフロスを使いたい方や、気分に合わせて香りを選びたい方に適しています。
オカムラのデンタルフロスの選び方
奥歯に使う時は、まず持ち手つきのフロスピックを試してみてください。
そして、糸を歯面に沿わせる角度や長さを自分で調整したいと思った方は、「DROPS(ドロップス)」や「Rebre(リブレ)」のような糸巻きタイプに変えるのがおすすめです。
使いにくいフロスを無理に続ける必要はありません。
形状や糸、香りなど、自分が手に取りやすい商品を選ぶことが歯間ケアを習慣化する第一歩です。
まとめ
奥歯に上手くデンタルフロスをかけられない方に向けて、主な原因や対処法を解説しました。
この記事をまとめます。
- 奥歯に上手くデンタルフロスをかけられない時は、Y字型のフロスピックを試してみる
- 奥歯にフロスをかける時は大きく口を開けず、少しだけ開いてみる
- フロスピックを試してみて、長さや角度を調節したいなら手巻きタイプに変える
プラークコントロールをしてお口の健康を保つためには、フロスのような歯間ケアが欠かせません。
使いにくい・上手くできないと思ったら、アイテムや使い方を変えてぜひ歯間ケアも習慣化しましょう。
デンタルケアに力を入れたい、今までのケアを見直したいという方は、ぜひオカムラのショップをチェックしてみてください。
毎日のデンタルケアが楽しくなるようなアイテムを、多数展開しております。



