2023/08/29
電動歯ブラシの方が、手磨きよりしっかりと磨けるの?
電動歯ブラシのメリットとデメリットを知りたい
とお考えの方へ。
電動歯ブラシは、手磨きでは出せない振動で歯を磨くことから「しっかり歯を磨けそう」と切り替える方が増えています。
電動歯ブラシはメリットとデメリット両方あり、それらを知ったうえで使うことが大切です。
使い方を間違えると、磨き残しがあったり歯茎を傷つけたりする恐れがあります。
この記事では電動歯ブラシのメリットとデメリットや、注意点をご紹介します。
手磨きとは異なる磨き方もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
電動歯ブラシのメリット・デメリット
電動歯ブラシは、振動による高い歯石除去効果があるなどのメリットがあります。
しかし振動をうまく利用できなければ、磨き残しが増えるといったデメリットがあります。
まずは電動歯ブラシのメリット、デメリットをご紹介します。
メリット
電動歯ブラシには以下のメリットがあります。
- 手を動かさず、振動で歯を磨ける
- 細かい振動が歯周ポケットの歯垢まで除去できる
電動歯ブラシは細かく振動する点が特徴で、これによって短時間で効果的に歯垢が除去できます。
手磨きなら何度も手を動かして磨かなければならない所も、電動歯ブラシの振動があれば、手を動かす必要がありません。
また手磨きでは歯周ポケットの奥の汚れは掻き出せませんが、細かく振動する電動歯ブラシなら可能です。
手磨きでは届かないような、深いところまで磨くことができます。
デメリット
電動歯ブラシのデメリットは以下の通りです。
- 振動の強さから、少し磨いただけで綺麗になったと勘違いしやすい
- 振動の刺激が強すぎると歯や歯茎を傷める恐れがある
- 費用と手間がかかる
- 電池交換が必要(充電タイプの場合は不要)
電動歯ブラシは、その振動をうまく利用しなければ磨き残しが増えるリスクがあります。
手磨きよりも歯や歯茎に振動を感じるので「十分磨いた」という気になり、不十分な状態で歯磨きを終えてしまうケースが多いのです。
また電動歯ブラシを強い力で歯や歯茎にあてると、振動で傷がつきやすくなります。
手磨きよりも強い力が発生するので、磨き方には注意が必要です。(詳しくは後述します)
また電動歯ブラシは1万円以上するものが多く、安価なものでも数千円はします。
手磨きの歯ブラシなら数百円で購入できるので、この点はデメリットです。
電動歯ブラシはブラシヘッドだけでなく、本体との継ぎ目や本体部分もお手入れしなければなりません。
電池式なら定期的な電池交換も必要なので、手磨きよりも手間がかかります。
電動歯ブラシは歯垢除去力が高いが磨き残しのリスクも高い
電動歯ブラシで一番注意していただきたい点は、磨き残しリスクが高い点です。
電動歯ブラシの強い振動は確かに歯垢除去力に優れていますが、その振動からすぐに歯が綺麗になった感覚になってしまいます。
特に注意していただきたいのは、口内の奥の方の磨き残しです。
奥の部分は歯ブラシが届きにくいので手磨きでも磨き残しが多いのですが、電動歯ブラシはさらに増えるリスクがあります。
電動歯ブラシは、適切な使い方をすれば手磨きよりも高い清掃効率が期待でき、短時間で歯垢や汚れを除去できます。
手磨きでは不可能な微細な振動や速さがあり、手が届かないような奥の部分まで浮かせることが可能です。
電動歯ブラシが向いている人・不向きな人
電動歯ブラシは、以下のような方に向いています。
- 歯並びが悪い方
- じっくり歯を磨く時間がない人
- 手や指の機能が低下していて、細かく動かすことが難しい方
歯並びが悪い方はそうでない方にくらべて歯の隙間が多いので、振動で隙間の汚れを浮かすことができる電動歯ブラシが向いています。
また清掃効率の高さから、時間がない朝の歯磨きにも効果的です。
健康上や年齢的な理由で手指の力が弱い方は、電動歯ブラシの振動を活用することで、手磨きよりも高い歯垢除去率が期待できます。
以下のような方は、電動歯ブラシが向いていない可能性があります。
- 歯肉が弱っておりすぐ出血する方
- 旅行などで手荷物をコンパクトにまとめたい方
電動歯ブラシは手磨きよりも歯や歯肉への刺激が強いです。
そのため歯茎が弱く出血しやすい方には、電動歯ブラシの刺激は強すぎるかもしれません。
気になる方は、一度歯科で相談してみるといいでしょう。
電動歯ブラシは本体や充電器、電池などで構成されており、一般的な歯ブラシよりもかさばります。
旅行や出張に持っていく場合は、普通の歯ブラシにするか、コンパクトな電動歯ブラシを選んだ方が良いでしょう。
電動歯ブラシはどのような人にも向いているわけではありません。
上記のように向き・不向きがあるので、ご自分の特徴やニーズに合っているか、購入前に一度考えてみてください。
手磨きから電動歯ブラシへ切り替える時に気を付けたいこと
手磨きから電動歯ブラシに切り替える時は、以下の2つに気を付けてください。
- 力を入れすぎないように使う
- 研磨剤入りの歯磨き粉は避ける
- 電動歯ブラシを使うときの歯の磨き方を知っておく
それぞれについて、順番に解説します。
力を入れすぎないように使う
手磨きから電動歯ブラシに替えた時は、一度手磨きの感覚を忘れましょう。
電動歯ブラシは強く振動していることを意識して、力を入れすぎないように、手磨きよりもずっと優しい力で磨くことが重要です。
電動歯ブラシのヘッドも、硬め・普通・柔らかめと毛の種類がある場合は柔らかめを選んでください。
電動歯ブラシに力を入れて歯や歯茎をゴシゴシと磨くと、歯の表面が削れてしまいます。
歯茎にも負担がかかり、歯茎下がりや知覚過敏の原因になりやすいので注意が必要です。
研磨剤入りの歯磨き粉は避ける
電動歯ブラシに切り替えたら歯磨き粉も見直し、研磨剤が配合されていないものを選びましょう。
研磨剤は、成分では炭酸カルシウムや炭酸水素ナトリウム、無水ケイ酸(シリカ)などの名前があります。
歯磨き粉の裏面を見て、これらが含まれていないかチェックしてください。
研磨剤入りの歯磨き粉を使うと、歯の表面が削れてしまいます。
手磨きでも研磨剤入りは良くないのですが、強い振動やスピードで歯にかかる負担が増えるため、電動歯ブラシでは特に避けたい成分です。
電動歯ブラシを使うときの歯の磨き方
電動歯ブラシを使い始めるときは、できるだけ低速モードでブラッシングしましょう。
力加減が選べるタイプなら、一番弱い力を選びます。
手磨きの時よりも力を入れないように気を付け、ハンドル部分も軽く握ってください。
歯ブラシは歯に対して水平から45度くらいの角度であて、低速でブラッシングします。
電動歯ブラシは、上記のように歯や歯茎にあてる角度、力加減、速度の3つに気を付けることで、歯や歯茎に負担をかけず効率的に歯磨きができます。
高い清掃力を持つ電動歯ブラシなら、歯茎に沿って優しくブラッシングするだけでも、歯と歯茎の間にある歯垢も除去できますよ。
電動歯ブラシの種類と選び方
電動歯ブラシには3つの種類があり、それぞれで回転方法が異なります。
ここでは電動歯ブラシの種類や特徴、選び方のポイントをご紹介します。
電動歯ブラシの種類
電動歯ブラシには、以下の3つの種類があります。
- 音波式:
音波振動で歯垢を浮かせる。
振動や音が比較的少なく歯や歯茎への刺激も優しいので、口内環境が良くない方やワイヤー矯正中の方におすすめ。
しかし汚れを掻き出すパワーは低く、手磨きの様なブラッシングテクニックが必要。 - 回転式:
円形のヘッドが特徴で、ヘッドを左右に回転させて汚れを除去する。
ヘッドがコンパクトで奥歯なども磨きやすく、パワフルなので歯垢除去力が高くしっかり磨きたい方におすすめ。
しかし音や振動・刺激が強く、歯と歯茎へ圧力がかかる点はデメリット。
初めて回転式の電動歯ブラシを使うときは、加圧防止機能がついたモデルを選んだり、歯や歯茎に強く押しつけ過ぎなかったり、といった注意が必要。 - 振動式:
モーターヘッドを振動させて汚れを掻き出す。
手磨きではできない微細な動きが特徴で、回転式よりも刺激が少なく、歯周ポケットなど細かい所を掻き出せる点がメリット。
コンパクトなタイプが多く、旅行や外出にもおすすめ。
電動歯ブラシは特徴や好みで選ぶのがおすすめ
電動歯ブラシは音波式・回転式・振動式の3種類があり、それぞれに特徴があります。
「○○式が正解」というものはなく、ご自分の好みや歯の状態で選びましょう。
参考までに、電動歯ブラシの種類別に適している方の特徴をご紹介します。
- 音波式:歯並びが悪い方や矯正装置をつけている方。
- 振動式:強い力で歯を磨くと出血しやすい高齢の方。
- 回転式:歯を磨いた感覚が欲しい方。パワフルな振動が好みの方。
それぞれの好みに合わせて、適切なものを選んでみてください。
電動歯ブラシの併用におすすめ!OKAMURAのデンタルケアアイテム2選
最後に、デンタルケアの総合商社であるOKAMURA商品の中で、電動歯ブラシとの併用がおすすめのフロスをご紹介します。
フロスは、電動歯ブラシでは除去できない歯間の汚れを取り除くことができるため、電動歯ブラシと併用することをおすすめします。
「Farbe(ファルベ) フロスピック」
- 防弾チョッキにも使用される強力繊維で絶対に切れないフロス
- 100本入りの大容量で毎日気軽につける
- カラフルなかわいいデザインで、女性も手に取りやすい
Farbe(ファルベ)のフロスピックは、超高分子のポリエチレンを使用しており、絶対に切れない糸が特徴です。
フロスを使うとすぐ糸が切れてしまう方は、ぜひ試してみてください。
ハンドリングしやすいデザインで、フロスがはじめての方にもおすすめです。
「FLOWERI(ふわり)フロスピック」
- ふわふわの極細毛で歯間が狭い方も使いやすい
- 4色展開でその日の気分で色を選べる
- 女性も使いやすいパステルカラーのパッケージを採用
FLOWERI(ふわり)フロスピックは糸をあえてより合わせておらず、ふわふわの極細毛に仕上げました。
糸には抗菌成分であるクロルヘキシジンとフッ素を配合しており、歯間に成分が届きます。
歯垢を除去しながら歯の強化もできる、一石二鳥のフロスピックです。
まとめ
電動歯ブラシのメリットとデメリット、向いている人や注意点をご紹介しました。
この記事をまとめます。
- 電動歯ブラシは微細な振動で歯垢を除去する効果があるが、磨き残しのリスクも高い
- 電動歯ブラシは歯間の凹凸が多い方や手の力が弱い方に特におすすめ
- 電動歯ブラシを使うときは研磨剤フリーの歯磨き粉を選び、力を入れすぎないようにする
電動ブラシはリーズナブルなものからハイエンドのものまで種類が増えており、「手磨きよりも良いのかな?」と気になっている方も多いものです。
電動ブラシは清掃効率が高いものの、気をつけなければ磨き残しが増えたり歯や歯茎を傷めたりします。
今回ご紹介したように、磨き方や歯磨き粉に注意して、よりよいデンタルケアを行ってください。
OKAMURAでは、デンタルケアメーカーとしてさまざまなデンタルケアグッズを展開しています。
デンタルケアを強化したい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。