2025/07/28
「食事後の歯磨きはすぐした方が良いの?」
「食事後すぐに歯を磨くと歯が“溶ける”と聞いたけれど、本当?」
とお悩みの方へ。
食事後は毎回歯を磨くのがベストですが、最近はそのタイミングについていくつかの意見が出ています。
歯磨きは食事後すぐが良いの?30分以上あけるのが良いの?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
食事後の歯磨きのタイミングは、「何を口にしたか」で判断が変わります。
そのため食事後すぐ磨くのが正解の時もあれば、30分以上あける方が良い時もあるのです。
この記事では、食事後の歯磨きのタイミングについて詳しく解説します。
「食後にいつ歯を磨くのが正解なの?」とお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
食事後の歯磨きはすぐ?30分以上あける?決め手は「酸性」の飲食物
食事後の歯磨きのタイミングについて、以下の3つのポイントを解説します。
- 認知度が上がっている「酸蝕症」(さんしょくしょう)について
- 酸が多い飲食物を口にしたら歯磨きは「30分以上」置くのが良い
- 酸が多い飲食物を口にしていないなら歯磨きは「食後すぐ」が良い
認知度が上がっている「酸蝕症」(さんしょくしょう)について
酸蝕症(さんしょくしょう)とは、歯の表面のエナメル質が胃酸や酸性の飲食物に繰り返し触れることで徐々に溶けてしまう疾患です。
従来は食事をしたらすぐ歯を磨くことがベストとされてきましたが、昨今この酸蝕症が知られることとなりました。
そのため「食事をした後、すぐに歯を磨かない方が良い」という認識が広がり、食後の歯磨きはすぐした方が良いのか?時間をあけた方が良いのか?と困惑されている方が多いようです。(詳しくは後述します。)
酸蝕症は胃酸などの体の中から出てくる酸による内因性と、酸性の食品など外から取り込む外因性の2つが大きな原因となります。
歯の表面が溶けると聞くと虫歯のイメージが強いかもしれません。
虫歯も歯が局所的に溶けて穴ができてしまいますが、虫歯の原因は“虫歯菌”と呼ばれる細菌によるものです。
一方で酸蝕症は細菌による関与がなく、前述した内因性と外因性によって引き起こされます。
そのため、酸蝕症は歯磨きで防げるものではありません。
酸が多い飲食物を口にしたら歯磨きは「30分以上」あけるのが良い
虫歯を防ぐためには食後すぐに歯を磨くのが適切な方法ですが、その一方で、酸蝕症を防ぐには食後30分以上経ってから行う歯磨きが有効となります。
つまり、食事後の歯磨きのタイミングは酸が多い飲食物を食べたかどうかで変わります。
酸性の飲食物を食べたり飲んだりすると、歯の表面のエナメル質が酸によって一時的にやわらかくなります。
エナメル質がやわらかい状態のままですぐに歯を磨いてしまうと、歯の表面にあるエナメル質が削れてしまう恐れがあります。
そのため酸性の飲食物を口にした後は、うがいをして口の中の酸度を中和すると良いでしょう
そして、食事から30分~1時間ほど経ったタイミングで歯磨きをするようにしてください。
酸蝕症を起こしやすい食べ物・飲み物とは?
酸蝕症を起こしやすい食べ物・飲み物は基本的に酸が含まれているもので、例として以下が挙げられます。
- かんきつ類
- 炭酸飲料
- スポーツドリンク
- 酢を使った料理(酢飯や酢豚、甘酢炒めなど)
- 梅干し
- ワイン
- 黒酢や乳酸菌飲料
かんきつ系や酢を使った料理、梅干しなど酸味の強い飲食物は、酸蝕症を起こしやすいものとしてわかりやすいでしょう。
しかしスポーツドリンクやワイン、そして健康を意識している方に好まれる乳酸菌飲料も酸蝕症を起こしやすく、注意が必要です。
酸の強い飲食物を口にした後で「うがい」をしたらすぐ歯磨きできる?
酸蝕症を起こしやすい飲食物は意外に多く、この場合食後30分~1時間程度時間をあけてから歯を磨くのがおすすめです。
「うがいをしたら、食後すぐ歯を磨いても酸蝕症を気にしなくて良いのでは?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし食事の後にうがいをしても、酸性が中和されて完全になくなるわけではありません。
酸性の強い飲食物を口にした後にうがいをしても、酸性は多少薄まる程度です。
もちろんうがいが全く意味のないものというわけではありませんが、その効果は小さく、うがいをする・しないに関わらず歯磨きは30分~1時間程度時間をあけることをおすすめします。
酸が多い飲食物を口にしていないなら歯磨きは「食後すぐ」が良い
前述したような酸が多い飲食物を口にしていない場合、食事後の歯磨きは「食後すぐ」がベストです。
“食後すぐ”として理想的なタイミングは、食後30分以内です。
歯に食べカスや汚れを残したまま放置してしまうと虫歯のリスクが上がりますので、食べ終わったらできるだけ早めに磨きましょう。
歯磨きは「食後30分以内に磨けないからだめ」というわけでもありません。
30分や1時間以上時間があいても、歯磨きをしないよりした方がお口ケアに有効です。
そのため、生活スタイルに合わせて食べたら磨くという習慣を意識するようにしましょう。
食後に歯磨きをしないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
食べカスや汚れが歯の表面に残ることで、虫歯菌などの細菌と代謝物のかたまりである歯垢(プラーク)が形成され、これが虫歯や歯周病の原因となってしまうのです。
歯垢が残ったまま放置すると、やがて汚れが石灰化して歯石へと変化してしまい、セルフケアで取り除くことができなくなってしまいます。
歯石の表面はザラザラしており、その上にさらにプラークが付着しやすくなっている状態です。
歯石は歯医者さんで専用の器具を使って除去してもらわないと落ちないので、歯垢の段階で正しいブラッシングやフロスなどのセルフケアを行い、歯垢をしっかり取り除くことが重要となります。
食事後すぐの歯磨きが難しい時におすすめのデンタルケア方法
朝・昼・晩と毎食後すぐに歯磨きするのは難しい!という方も多いものです。
そんな時は歯磨きを完全に諦めるのではなく、殺菌効果のあるマウスウォッシュで口をゆすぐ、キシリトールガムを噛むといった対策を行いましょう。
上記はあくまでも対処法であって、歯磨きやフロスのようなデンタルケア効果は得られません。
しかしこれらの方法を組み合わせることで、より効果的に口腔内を清潔に保ち、虫歯や歯周病を予防できます。
仕事や外出だけでなく、体調不良で歯磨きができない時もあるでしょう。
歯磨きが辛い!できない!というときの対処法は、歯磨きがめんどくさい!ツラい!その日を乗り切るお口ケアの代替案3つをご紹介 で詳しく解説しておりますのでぜひご参照ください。
食事後の歯磨きにおすすめ!フロスピック「FLOWERI(ふわり)」
- 防弾チョッキにも使われる強化繊維を極限まで細くして束ねた糸を使用
- 切れにくいのにふわふわした糸でフロス初心者さんにもおすすめ
- フロスの糸には抗菌成分であるクロルヘキシジンとフッ素を配合
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歯ブラシでは届かない歯のすき間にしっかりアプローチして、口臭の原因となる食べかすや歯垢を除去したり薬用成分を届けたりします。
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まとめ
食後の歯磨きについて解説しました。
この記事をまとめます。
- 食後の歯磨きは、酸性の強い飲食物を口にしたら30分~1時間ほど待った方が良い
- 酸性の強い飲食物は多く、酢を使ったもの以外にスポーツ飲料やワインなどが挙げられる
- 酸蝕症は内因性・外因性の「酸」が影響しており、雑菌や細菌によるものではない
お口のセルフケアにおいて、食後の歯磨きは欠かせません。
しかし口にした飲食物によっては酸蝕症への影響もあるので、ある程度時間をあけて歯磨きするようにしてください。
「そろそろデンタルケアを見直したい」「歯ブラシだけで歯磨きしているけれど、もっとセルフケアを頑張りたい!」という方は、ぜひOKAMURAのデンタルケアアイテムをチェックしてみてください。
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